更年期障害と多汗の関係
状況に関係なく急に汗が吹き出てしまう、顔や上半身だけ火照ったようになり、下半身は冷える…
それはもしかしたら更年期障害かもしれません。
多汗が関係している病気の1つに更年期障害があります。
更年期障害になるとホルモンバランスの崩れから自律神経が乱れて汗が吹き出たり、体調が優れなくなったりします。
そこで、更年期障害と汗の関係についてご紹介していきたいと思います。
更年期障害とは?
更年期障害とは、女性の月経が終わる頃に出てくる症状のことです。
大体40代後半から50代半ばにかけて起き、月経が終わる事でそれまでの女性ホルモンのバランスが崩れ、それにより自律神経も乱れて様々な症状が出てきます。
症状は自律神経失調症と同じようなものが多く、体の様々な器官へ命令を下している自律神経が乱れることで、体や心に不調をきたします。
さらに、この年代の女性は、子供が自立して家を出たり、親の介護があったりと環境によるストレスを抱えやすい時期でもあるので、さらに自律神経が乱れやすくなります。
代表的なのはホットフラッシュ
更年期障害の代表的な症状の1つに、ホットフラッシュという急に顔から汗が噴き出す症状があります。
自律神経は交感神経と副交感神経でできていて、交感神経が優位になったり副交感神経が優位になったり、シーソーのような関係を保っています。
交感神経は朝方優位になり、体を活動的にしたり戦闘モードにしてストレスに対抗したりします。
一方副交感神経は夜にかけて優位になっていき、体をリラックスモードにしていきます。
更年期障害になり自律神経が乱れると、交感神経が過剰に優位になり汗が噴き出たり、副交感神経が優位になりきらず体が休まらないので、疲れやすくなったり肩こりに繋がったり、気持ちが憂鬱になってきたりします。
更年期障害の多汗を乗り切るには
更年期障害の多汗を乗り切るには、普段から軽く汗をかくのがおすすめです。
というのも、汗腺というのは使わないでいるとお休みしてしまうんです。
そうすると、お休みしない脇など一部の汗腺から集中して汗が出てしまうので、汗が急に噴き出すような感じがしてしまいます。
全身の血行をよくして適度に汗をかくことは、多汗だけでなくのぼせやほてり、肩こりや疲れの対策にもとても効果的なので、お風呂に入る時はしっかり湯船に浸かったり、軽い運動やストレッチなどをしてみましょう。
体を温める効果のあるカモミールティーやジンジャーティー、シナモンを使ったチャイなどを飲んでゆっくりするのもおすすめです。